令和5年度挨拶
冬の寒さが和らぎ、新緑のまぶしい季節となりました。世間はコロナ禍で混沌としていますが、時は確実に刻まれています。 おかげさまで、本校は今年度で創立 123年目を迎えました。本校の前身である西宇和郡立商業学校が 1901 年4月に開校されて以来、愛媛県立八幡浜商業学校、愛媛県立八幡浜商業高等学校等と校名が変遷し、1949 年9月に愛媛県立八幡浜高等学校が誕生しました。その後、いくたびかの変遷を経て現在に至ります。盛時には、1学年11 クラス、全校生徒1,320 名を数えた本校も、近年の少子化による児童・生徒数の減少により、現在は1 学年5クラス、全校生徒538名になっています。学校の変遷は、地域とも密接に関わっています。明治時代には「伊予の大阪」とうたわれ、1950 年に 72,882 人を数えた人口も、2023 年2月段階で31,141 人と半数以下に減っています。県内、特に南予地域での少子高齢化が急速に進む中、地域の中核校として何ができるかということを考えていく必要性を痛切に感じています。 子供は家庭の宝、地域の宝といいます。そういった大切な子供たちを預かる本校は、勉学、礼儀、健康、融和、奉仕の校訓を掲げ、創造力(先人の知恵を糧とし、創造する力)、決断力(主体的に学びに向かい、未知の状況を果敢に切り拓く逞しさ)、行動力(自ら考え、判断し、速やかに行動する力)、対応力(新たな環境の変化から課題を見つけ、自ら柔軟に対応する力)、突破力(分析と改善を重ね、現状の課題を乗り越える力)、継続力(自らの目標に向かって、一つ一つ努力を積み重ねていく習慣)、構想力(未来の創り手として、考えを体系的に組み立てる力)、深化力(客観的な視点に立ち、「何故そうなるか」を深く考える習慣)の育成を目指して日々の教育活動を行っています。 学校は、家庭や地域に支えられてこそ存立します。その思いを生徒・教職員で共有し、地域に貢献できる学校づくりを進めていきたいと思います。つきましては、今後とも本校への御支援・御協力をお願いいたします。
愛媛県立八幡浜高等学校 校長 上田 正弘
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